Milesight センサーが Offision に送るもの

Offision が対応する Milesight のゲートウェイとセンサー、必要なファームウェア、 機種ごとに測れるもの——そしてこの連携だけが他と逆向きに動く理由。

更新日 2026年9月4日

Milesight のセンサーは、デスク、会議室、空気——それぞれ一つのことだけを見張る小さな電池式の機器です。測ったものは LoRaWAN で自社ネットワーク上の Milesight ゲートウェイに送られ、Offision はそのゲートウェイ越しにだけ読み取ります。

2 つのレーン。左は自社ネットワークで、デスクセンサー、在室センサー、空気センサーが LoRaWAN で Milesight ゲートウェイに参加する。境界を越えて右の Offision レーンへ向かう矢印が 1 本だけあり、「トークンを付けて送信」と書かれている。Offision からは 3 本の矢印が、デスクと会議室の状況、チェックイン、管理コンソールへ広がる。

呼びかけるのはゲートウェイ側。Offision はその住所を持たず、何も問い合わせない。

呼びかけるのはゲートウェイで、Offision ではない

このマニュアルにある他のセンサー連携は、すべて Offision から尋ねる形です。鍵を持ち、決めた間隔でベンダーのクラウドを呼び、見つかったものを引き取ります。 Milesight は逆向きです。ゲートウェイは自社ネットワークの中にいて、センサーが報告するたびに、その値をそのまま Offision へ送りつけます。

そこから 3 つのことが決まり、どれも初めての人を戸惑わせます。

  • 同期ボタンもポーリング間隔もありません。 引き取りに行かないので、スケジュールするものがありません。
  • Offision からゲートウェイに接続することはありません。 その住所を持たず、自社ネットワークへの経路も要りません。データは届くか届かないかだけです。
  • センサーは勝手に現れます。 一覧から選ぶのではなく、初めて報告した時点で Offision がその機器を作り、ゲートウェイ側の名前をそのまま使います。

センサーに何かをインストールすることはなく、Offision 側の操作でセンサーが変わることもありません。この連携は文字どおり受け取るだけです。

ファームウェアは 60.0.0.50 以降

これは必須条件で、満たさなければ連携そのものが動きません。

60.0.0.50 より前のファームウェアは、測定値は送るのに、それを送ったセンサーの名前を送りません。建物の中の 6 台がまったく同じ形のメッセージを送ってきて、どのデスクが動いたのかがどこにも書かれていない状態です。識別情報を足す設定はゲートウェイ側になく、Offision 側で推測することもできません。情報がそもそもメッセージに入っていないからです。

60.0.0.50 からは Metadata Details が加わり、すべての測定値にセンサー固有の永続的な ID が付いて届きます。連携全体がこれに依存しています。直す方法はゲートウェイの更新だけです。

ファームウェアの版数は、ゲートウェイにサインインした直後のステータス画面に出ています。60.0.0.50 より小さければ、先に進む前に更新してください。

機種ごとに届くもの

実機で確認できているのは 3 機種で、Offision が実際に受け取った測定値は次のとおりです。

機種見張る対象届く測定値
VS341デスク 1 席在席かどうか、明るさ、電池残量
VS370会議室全体在室かどうか、明るさ、電池残量
AM308その場所の空気温度、湿度、CO₂、PM2.5、PM10、気圧、TVOC レベル、動き、明るさ、電池残量

Offision は次の型番も名前として認識し、機種名のラベルを付けます——AM103、AM104、 AM307、AM319、VS121、VS133、VS135、VS330、VS340、VS350、VS360、WS101、WS202、 WS203、WS301、WS302、EM300、EM320、EM400、EM500。ただしこちらは実機で確認していないため、動くはず であって 確認済み ではありません。

デスクのセンサー、会議室のセンサー、空気のセンサー

確認済みの 3 機種は、それぞれ違う問いに答えます。どれを買うかは、Offision で何を見たいかで決まります。

  • VS341——この席は使われているか。 1 席に 1 台。ひとつの作業席だけを見て、在席か空席かを報告します。デスクの空き状況はこの機種が支えています。
  • VS370——この部屋に誰かいるか。 1 部屋に 1 台、空間を覆うように設置します。人が動いていても静かに座っていても在室として報告するので、会議室に使えます。
  • AM308——ここの空気はどうか。 1 空間に 1 台。中にいる人ではなく部屋そのものを測るので、在室状況を置き換えるのではなく、その隣に並びます。

ひとつの会議室に VS370 と AM308 の両方を置くこともできます。片方は使用中かどうかを、もう片方は快適かどうかを答えます。

この 3 機種は人数を数えません

VS341、VS370、AM308 のいずれも、何人いるかは報告しません。誰かいるかどうかだけです。人数のカウントは Milesight の別の製品系列(VS121、VS133、VS135)で、 Offision との組み合わせは確認できていません。

人数が必要なら、在室センサーを買って後から何とかしようとしないでください。

測定値が届く速さ

これらのセンサーが電池で何年も動くのは、黙っているからです。言うことがあるとき以外は無線を切っています。そのため——

  • 測定値はセンサーが送ったときに現れます。 間隔は思っているより長く空きます。空気センサーは数分ごとに報告します。誰もいないデスクのセンサーは、デスクに何の変化もないので何時間も黙っていることがあります——人が来たとき、去ったときに口を開きます。
  • 1 回の報告には変わったぶんだけが入ります。 値がないのは「前回から変化なし」 であって、ゼロではありません。センサーが触れなかった項目は、Offision が前の値を保ちます。
  • オフラインは「静か」であって「届かない」ではありません。 センサーに生死を尋ねる手段はないので、Offision は最後の報告からの経過時間で判断します。ゲートウェイの再起動後は、次に喋るまですべてのセンサーが静かに見えます。異常ではなく、放っておけば戻ります。

ゲートウェイをつないだ直後にセンサーが一斉ではなく少しずつ現れるのはこのためです。ゲートウェイ側の機器一覧を見ると、その間隔の開き方が分かります。

ひとつのゲートウェイに 6 台。Last Seen は数秒から数時間まで幅があり、どれも正常。

ひとつのゲートウェイに 6 台。Last Seen は数秒から数時間まで幅があり、どれも正常。

この連携がしないこと

  • 何も操作しません。 Milesight のセンサーを Offision から切り替えたり、リセットしたり、設定し直したりはできません。
  • ゲートウェイやセンサーの設定はしません。 センサーをゲートウェイに参加させることも、その機種の読み方をゲートウェイに教えることも、Offision が関わる前に Milesight 側の道具で済ませておきます。
  • 会議室を取り込みません。 クラウド連携と違い、取り込む空間の一覧はありません。センサーは報告した順に 1 台ずつ現れ、どのデスクや会議室のものかはこちらで指定します